ある日の夜、メグミは、魔星と戦っている夢を見ていた。

 

ナイフ使いが現れ、仮面の留め紐を切られてしまう。

 

みさとりんみさとりん

やめてーっ!

みさとりんは、素顔を見られ、魔星に正体を暴かれてしまった。

 

みさとりんみさとりん

イヤーッ!

あまりの衝撃にメグミは悪夢から目覚める。

 

メグミメグミ

ハァハァ、嫌な夢だったわ。

最近のメグミは、毎晩のように夢を見ており、不思議な事に、それが全て正夢になっていた。

 

メグミメグミ

この前、見たのは苦手科目のテストで100点を取った夢。

信じられないけど、本当の話になった。

その前に見た夢は、懸賞に当たった夢。

1万分の1の確率という事で全く期待していなかったんだけど、

これも本当に当たった。

見た夢が現実の話になるという正夢。

 

メグミメグミ

でも、昨日の夢は「みさとりん」の正体が

バレてしまうという、とんでもない夢。

これは、本当になったら大変だわ。

でも、私は、プラス思考。

良い夢は、正夢になっても、悪い夢は、ならないよね?

メグミは、学校が終わると、みさとりんに変身し、魔星のいる場所に向かった。

 

そこには、ナイフを持った魔星・ジャックがいた。

 

みさとりんみさとりん

(夢に見た魔星と同じだわ。なんか嫌な予感・・・)

ジャックジャック

みさとりん、覚悟。

ジャックが、ナイフを構え、突っ込んで来た。

 

みさとりんは、エアー・フライトで上昇し、ナイフによる攻撃は交わしたものの、

マントの端をジャックに掴まれ、引っ張られた事で、みさとりんは、地面に落下する。

 

みさとりんみさとりん

きゃっ!

そして、ジャックがナイフを一振りすると、みさとりんの仮面に当たり、留め紐が切れた。

 

みさとりんみさとりん

キャーッ!

留め紐が、宙ぶらりんになり、ジャックは「みさとりん」の仮面を剥がしに掛かるが、

みさとりんは、手袋をした両手で仮面を押さえる。

 

抵抗する「みさとりん」にジャックは、仮面を剥がす事を諦め、

今度は「みさとりん」のマントを剥ぎ取ろうとした。

 

みさとりんみさとりん

駄目よっ!

私のマントに何をするのっ!

みさとりんは、片方の手でマントを押さえるが、

仮面を押さえる手が片手になったのをいい事に、ジャックは再度、仮面に手を掛ける。

 

みさとりんは、マントを諦め、両手で仮面を必死に押さえる。

 

こんな時こそ、タイム・ストップの魔法だが、老ける話を思い出し、躊躇してしまう。

 

みさとりんみさとりん

やめてーっ!

みさとりんが、悲鳴を上げる。

 

由夏由夏

このままでは「みさとりん」の正体がバレてしまうわ。

由夏は、みさとりんをスター・シップの中にテレポートさせた。

 

ジャックジャック

き、消えた!

みさとりんは、一体どこへ?

みさとりんみさとりん

こ、ここは?

由衣由衣

スター・シップの中よ。

みさとりんみさとりん

由衣、由夏・・・。

みさとりんは、驚く。

 

由夏由夏

仮面を剥がされる寸前だったから、ここへ連れ戻したの。

由衣は、みさとりんの外れ掛かったマントを直したり、

切れた仮面の留め紐を結び直すなどの応急処置をした。

 

由衣由衣

さあ、もう大丈夫よ。

みさとりんみさとりん

こんな屈辱、初めてだわ。

由夏由夏

でも、どうして?

「みさとりん」らしくないじゃない。

みさとりんみさとりん

分からないわ。

由衣由衣

エレクトリック・ショックも使えただろうけど、

仮面とマントを守る事に必死だったのね。

みさとりんは、泣きながらコントロール・ルームを飛び出し、

自分の部屋へと走って行った。

 

そして、自分の部屋で一人、涙を流していた。

 

みさとりんみさとりん

初めての敗北だわ。

悪い夢でも正夢になるなんて・・・。

これからどうすればいいの?

悪い夢を見てしまったら、もうダメなの?

分からない。

誰か教えて・・・。

みさとりんは、手袋をした右手の人差し指で、

鼻の下を「シュッ、シュッ、シュッ」と勢い良く擦って

鼻水を拭ったり、涙を拭いたりしていた。

 

みさとりんみさとりん

今回の敗因は、色々あるけど、仮面の留め紐さえ切られなければ、

こんな事には、ならなかったように思うわ。

こうなったら、由衣と由夏に仮面を改良してもらうしかない・・・。