メグミは、学校が終わった後、真っ直ぐに家に帰り、

自分の部屋で由衣と由夏が現れるのを待った。

 

由衣と由夏が現れ、スター・シップ内へと案内される。

 

スター・シップ内は、前方に操縦席が有り、1番前の真ん中の席にメグミが座り、

後部座席左右が女神の座る席になっている。

 

操縦席から出ると、メグミと2人の女神の計3室の個室が有り、

トイレとシャワールームが完備されている。

 

由夏由夏

ここに座って。

メグミは、スター・シップの前方の真ん中の席に座った。

 

由衣由衣

みさとりんに変身して魔星を退治する為の方法や理屈を教えるわ。

前方のモニターに説明が写し出される。

 

由夏由夏

メグミも知っていると思うけど、

フェアリー・スターの周りには、

デビル・スターという衛星が回っていて

フェアリー・スターで大罪を犯した者は、

デビル・スターにロケットで送られ収監されているの。

メグミメグミ

もちろん、知っているわ。

由衣由衣

デビル・スターの酸素濃度は薄く、重力も重く、

1日の気温が、50℃~マイナス50℃にもなる温度差で、

とても生きていける環境ではないんだけれど、

強靭な体力や精神力、適応力を持った者は、

その過酷な環境の中でも生き延びているわ。

そして、太陽から発せられるフレアーと呼ばれる

太陽風や宇宙線を全身に浴びているの。

メグミは右手の人差し指を鼻の下に当てて考える。

 

メグミメグミ

う~ん。

なんか、よく分からないわ。

由夏由夏

フレアーに含まれる有害なX線や紫外線を大量に浴びる事で

遺伝子が異常を起こして、強力な魔力を身に付けているの。

その者達を私達は「魔星(ませい)」と呼んでいて

フェアリー・スターの者にとっては手に負えない相手となっているの。

メグミメグミ

でも、たとえ強大な魔力を身に付けても、

そこで一生を終えるしかないんだったら、

私達には関係無いんじゃない?

由衣由衣

それがそうではないの。

その魔星達が、250年に一度の最接近によって

フェアリー・スターに戻って来ようとしているの。

メグミメグミ

最接近?

由夏由夏

フェアリー・スターとデビル・スターは、250年に一度、

わずかな時間ではあるけど、接触するぐらい大接近する事があって、

その時が唯一デビル・スターから脱出できるチャンスで

魔星達がフェアリー・スターに入って来るの。

その場所は磁場が超強力な為、フェアリー・スターと

デビル・スターの距離が1メートルぐらいにまで縮まるの。

メグミメグミ

えっ?

そんなに接近したら家やビルは壊れてしまうんじゃ?

由衣由衣

この場所は磁場が強過ぎる為に何も無い所なの。

だから大丈夫よ。

余談だけど、ココとは真反対の場所は、磁場が弱過ぎるの。

地球でいう北極と南極みたいなものね。

メグミメグミ

地球?

メグミは右手の人差し指を鼻の下に当てて考える。

 

由夏由夏

あっ!

何でもないわ。

次に話を進めましょう。

由衣由衣

250年前にもこれと同じ事があって凶暴化した魔星達が、

フェアリー・スターへ戻って来て猛威を振るい、

大勢の犠牲者が出たの。

退治しようとしたんだけど、デビル・スターで得た魔力の前に

フェアリー・スター星人達は、なす術が無かったわ。

由夏由夏

私達の先祖は、魔星の魔力に打ち勝てるコスチュームを開発する為、

デビル・スターで得られる魔力を徹底的に解析し、

研究に研究を重ね、魔力に対抗出来るコスチュームを開発したの。

由衣由衣

そして、そのコスチュームを纏った少女によって魔星達は、

ことごとくデビル・スターに送り帰され、

数十年に及ぶ魔星達の討伐に終止符が打たれ、

フェアリー・スターに平和が戻ったの。

由夏由夏

しかし、250年後には、また最接近が起こる為、

私達の先祖は、そのコスチュームを代々受け継いできたの。

そして、女神の子孫である私と由衣は、

次の「みさとりん」候補者を探していたの。

メグミメグミ

何故、数多くのフェアリー・スター星人の中から

私が選ばれたのか、理由はよく分からないけど、

このフェアリー・スターの救世主になれるなんて嬉しいなー。

メグミは照れくさそうに鼻の下をこする。

 

由衣由衣

最接近を止める事は出来ないけれど、

フェアリー・スターに入って来た魔星達を退治する事は可能よ。

メグミ、私達に力を貸して。