魔星のホステージが、人質を取って、ホテルに立てこもっているという情報が、

テレビを通して入って来た。

 

由衣由衣

みさとりん、出動よ。

しかし、それは、みさとりんを、おびき出す為の罠だった。

 

みさとりんは、警察よりも早く、ホテル内へと現れる。

 

ホステージホステージ

来たな、みさとりん。

みさとりんみさとりん

来たなって事は、人質まで取って私に何の用なの?

ホステージホステージ

お前をココに呼び出したのは、お前の正体を暴く為さ。

さあ、マスクを取れ。

みさとりんみさとりん

あなたに素顔を見せるなんて出来ないわ。

ホステージホステージ

いいのか?

マスクを取らないと、この娘が、どうなっても知らんぞ。

少女A少女A

怖いよ~。

みさとりんみさとりん

そんなの卑怯よ。

ホステージホステージ

さあ、どうするんだ?

少女A少女A

助けて~。

みさとりんみさとりん

こうなったら仕方無いわね。

タイム・ストップ

時が止まり、その間に「みさとりん」は、人質を救出し、

安全な場所に避難させた後、タイム・ストップの魔法を解除した。

 

ホステージホステージ

あれ?

人質は、どこへ行った?

みさとりんみさとりん

私は、魔法使いよ。

一瞬の間に人質を救出する事だって出来るわ。

ホステージホステージ

そ、そんなバカな事が・・・。

みさとりんみさとりん
ホステージホステージ

うわーっ!

ホステージをデビル・スターに送った後、

スター・シップに戻った「みさとりん」は、変身を解き、由衣と由夏と話をする。

 

メグミメグミ

タイム・ストップの魔法って、とっても便利ね。

由夏由夏

この魔法は、どんな魔星の卑劣な手口にも対応可能よ。

メグミメグミ

じゃ、いっその事、時を止めている間に

魔星を全部退治してしまおうよ。

由衣由衣

でも、この魔法には、1つだけ大きな欠点があるの。

メグミメグミ

それは何?

由夏由夏

タイム・ストップを使っている間は、

私達だけは時が流れているじゃない。

メグミメグミ

うん。

由衣由衣

という事は、私達だけは歳を取っているって事。

由夏由夏

それも、10万倍の速さでね。

メグミメグミ

エエーッ!

じゅ、10万倍!

じゃ、1時間、時を止めたら、100,000時間・・・。

由衣由衣

日数に換算すると、約4,167日。

メグミメグミ

11年以上も時間が経過してしまうの?

由夏由夏

もう10時間も時を止めた後、タイム・ストップを解除したら、

それこそ完全に昇天よ。

メグミメグミ

それを早く言ってくれないと!

由衣由衣

今のところ、時を止めていた時間は、累計で1分もないから、

そんなに影響は無いわ。

メグミメグミ

でも、これからもタイム・ストップのお世話になる事を考えると、

魔星を全滅させる頃には、浦島太郎みたいに、

おばあさんになっちゃうよ。

由夏由夏

そう。

タイム・ストップは、最強の魔法だけど、

使わないに越した事はないわ。

メグミメグミ

由衣と由夏も、当然、歳を取るのよね?

由衣由衣

でも、私達は幽体。

歳を取っても、若さだけは永遠のままよ。

由夏由夏

老けるのは、メグミだけ・・・。

メグミメグミ

そんなのズルいよ~。

メグミは、その話を聞いた後は、少し凹み、

スター・シップ内のコントロール・ルームで、ぼぉ~っと、モニターを見ていた。

 

すると・・・。

 

由衣由衣

だ~れだっ?

由衣が、両手を使って、メグミを後ろから目隠しする。

 

メグミメグミ

う~ん・・・、由衣ね。

由衣由衣

当たり!

メグミメグミ

声でバレバレよ。

由衣由衣

そんなに気を落とさないで。

みさとりんの圧倒的な強さを持ってすれば、

魔星退治なんて、すぐ終わるわ。

メグミメグミ

それもそうね。

由衣由衣

ウフフ。

それにしても、恐ろしいほど魔星退治が順調に進んでいるわね。

そして、メグミは、スター・シップ内の自分の部屋に行き、

 

みさとりんに変身したメグミは、鏡を見て思う。

 

みさとりんみさとりん

私は、まだ小学生だから、普段は、お化粧なんてしないんだけど、

みさとりんになると、お化粧をしているから我ながら色っぽいわね。

お化粧をした後の私って、一体どんな顔をしているのか見てみたいわ。

スター・シップ内の自分の部屋は、正体を知られる事の無い安全な場所だ。

 

そこで、みさとりんは、自ら仮面を取り、鏡で自分の顔を見た。

 

みさとりんみさとりん

わぁ~!

私って、お化粧をすると、こんな顔になるんだ。

自分で言うのもなんだけど美人ね。

みさとりんは、得意気に手袋をした右手の人差し指で鼻の下をこする。

 

みさとりんみさとりん

それと、手の指のマニキュアもオシャレね。

手袋を脱いだ時に赤いマニキュアが塗られているのを見たわ。

じゃ、足の指は、どうなんだろう?

みさとりんは、ブーツを脱いでみた。

 

すると、足の指の爪にも赤いマニキュアが塗ってあった。

 

みさとりんみさとりん

わぁ~。

足の爪まで。

オシャレね~。

みさとりんは、ブーツを履き直す。

 

すると、由夏が、ドアをノックした。

 

由夏由夏

メグミ、部屋に閉じこもって何をしているの?

みさとりんみさとりん

(あっ、いけないっ!

由夏だっ!)

みさとりんは、慌てて仮面を着け、自分の部屋から出た。

 

みさとりんみさとりん

休憩をしていただけよ。

由夏由夏

なんだ!

みさとりんに変身していたの?

みさとりんみさとりん

う、うん。

そろそろ魔星退治に行こうと思ってね。

由夏由夏

ふ~ん。

でも、なんか仮面が変よ。

みさとりんみさとりん

あら、そう?

みさとりんの素顔は、絶対に秘密。

 

いかなる理由があろうとも仮面を外してはならない。

 

由夏に気付かれたのではないかとドキッとする「みさとりん」。

 

由夏由夏

仮面の目の部分がズレて眉毛が見えているわ。

由夏が、手鏡を渡す。

 

みさとりんみさとりん

わっ、ホントだ!

修正しないと・・・。

由夏は、みさとりんの仮面の位置と留め紐を調整する。

 

由夏由夏

これで良し!

みさとりんみさとりん

(あ~、良かった。

バレてなくて・・・)

由夏と「みさとりん」は、コントロール・ルームに向かう。

 

そして、みさとりんが、モニターを見ていると、

 

由夏由夏

だ~れだっ?

今度は、由夏が、両手を使って、みさとりんを後ろから目隠しした。

 

みさとりんみさとりん

キャッ!

由夏由夏

何も、そんなに驚かなくても・・・。

みさとりんみさとりん

もう、由夏ったら。

仮面を剥がされるのかと思ったわ。

由夏由夏

あっ!

ごめん、ごめん。

由衣の目隠しをする姿を見ていて、

微笑ましくなって、つい、うっかり・・・。

でも、仮面に手を掛けるつもりは無かったわ。

みさとりんみさとりん

みさとりんに変身している時に、目隠しは、御法度よ。

由夏は、顔を赤くする。

 

由夏由夏

みさとりんの連戦連勝に、私達、最近、

ちょっと平和ボケしているわね・・・。