以前から少女に執拗に付きまとうストーカーという魔星が、街に現れ、

大きな問題となっていた。

 

ある日、メグミは、学校からの帰りに、コンビニの前で

バスケ仲間のヒトミと、立ち止まって話をしていた。

 

すると、風上から異臭が漂って来た。

 

ヒトミヒトミ

ねぇ、メグミ、なんか変なニオイがしない?

メグミメグミ

そうね、何のニオイかしら?

くっさ~い。

メグミは、鼻の下に右手の人差し指を当てて、臭いニオイを防ぐ。

 

そして、ヒトミが、風上に目を向けると、

 

ヒトミヒトミ

メグミっ!

今、噂になっているストーカーよ。

私達の方を見ているわ。

メグミメグミ

いや~ね。

悪臭の原因は、あのストーカーだったのね。

それにしてもクサ~イ。

ヒトミヒトミ

わっ!

こっちに向かって来るわ。

二手に分かれて逃げましょう。

私は、こっちに逃げるから、メグミは、あっちに逃げて!

メグミメグミ

分かった。

すると、ストーカーは、メグミの方に狙いを付けた。

 

そして、メグミは、逃げる途中で地下街へ続く階段を発見し、下りて行くのだった。

 

しかし、その地下街は、数日前に閉鎖され、

店のシャッターは、全て閉ざされ、無人になっていた。

 

ストーカーストーカー

しめた!

あの地下街に入ったら最後、逃げ道は無い。

メグミは、地下街の通路を奥へ奥へと進んで行くが、その先は行き止まりになっていた。

 

メグミメグミ

しまった!

行き止まりだわ。

どうしよう・・・。

このままではストーカーに捕まってしまうわ。

こうなったら仕方ない。

コスチューム・プレイ

メグミは「みさとりん」に変身する。

 

そして、ストーカーが追って来て、通路の角を曲がると、そこには「みさとりん」がいた。

 

ストーカーストーカー

お、お前は「みさとりん」!

なぜ、みさとりんが、ココにいるのだ?

それに、さっきの少女は何処へ行った?

みさとりんみさとりん

少女が、あなたに追い掛けられているのを見て、助けに来たの。

少女は、安全な場所に避難させたわ。

ストーカーストーカー

ば、馬鹿な!

こんな逃げ場の無い所で、

どうやって避難させたというのだ?

みさとりんみさとりん

私は、魔法使いよ。

何だって出来るわ。

みさとりんは、誇らしげに手袋をした右手の人差し指で鼻の下をこする。

 

ストーカーストーカー

そう言えば、以前、魔星のホステージが、

人質を「みさとりん」に一瞬で奪われた事があったな。

今回も同様の手口で救出という訳か・・・。

この野郎、俺の邪魔をしおって・・・。

しかし、俺は「みさとりん」も大好きだ。

さっきの少女の代わりと言ってはなんだが、お前を・・・。

みさとりんみさとりん

あなたなんかに食べられたくないわ。

ストーカーストーカー

まずは、俺の愛を受け取れい。

ブロー・キス。

みさとりんみさとりん

嫌だ、気持ち悪い!

中年オヤジの投げキッスなんて・・・。

セイント・ガード

聖なる壁にストーカーの投げキッスは防がれたが、息は、壁をすり抜けた。

 

みさとりんみさとりん

くっさ~い。

みさとりんは、鼻の下に手袋をした右手の人差し指を当てて、臭いニオイを防ぐ。

 

ストーカーストーカー

ん?

俺の甘い息を・・・。

みさとりんみさとりん

何が甘い息よ。

どんなニオイがするか、自分で臭ってみるといいわ。

ビッグ・ウインド

マントを翻すと、強風によって臭い息が、ストーカーに降り注ぐ。

 

ストーカーストーカー

おわっ!

く、くっせーっ!

みさとりんみさとりん

それが、あなたの口臭よ。

ストーカーストーカー

ええい、キスは、もういい。

俺が欲しいのは、愛の抱擁だ。

ハグ・オブ・ラブ。

ストーカーは、両手を広げ、みさとりんを抱きしめようと走って来た。

 

みさとりんみさとりん

ストーカーは、泡に包まれる。

 

みさとりんみさとりん

クサイ者にはフタをしなくっちゃね。

ストーカーストーカー

俺も、これで終わりか・・・。

しかし、何度、考えても、おかしい。

さっきの少女を安全な場所に避難させたのだったら、

そのまま、お前も立ち去れば良かったのに・・・。

なぜ、ここへ戻って来たのだ?

みさとりんみさとりん

そ、それは・・・。

あなたを退治する為よ。

ストーカーストーカー

そうか・・・。

それなら納得がいくが、しかし、やはり、さっきの少女が気になる。

みさとりんみさとりん

私も忙しいの。

さっさと片付けさせてもらうわよ。

ストーカーストーカー

ちょっと待て。

今、魔星達の間で、お前の仕草が話題になっている。

みさとりんみさとりん

仕草?

ストーカーストーカー

俺の息を防ごうとした時、

お前は、右手の人差し指で鼻の下を押さえた。

そして、さっきの少女もコンビニの前にいた時、右手の人差し指を

鼻の下に当てていたが、その仕草は、寸分狂わず同じだった。

みさとりんみさとりん

だから、私が、さっきの少女と同一人物だって言いたいの?

ストーカーストーカー

お前の正体、見破ったぞ!

あの制服から聖(セント)クラリス学園の生徒だな。

名札には「立花メグミ」と書いてあった。

自分の本名を言われながらも平静を保とうとする「みさとりん」ではあったが・・・。

 

ストーカーストーカー

ハハハ、図星だな。

俺の目は、凄くいいのだ。

遠くにある文字が読めるだけでなく、

ちょっとした仕草や動揺も見逃す事は無い。

やはり、お前は、さっきの少女だ。

追い詰められて、とっさに変身するとはな。

ゼウス様に報告したかったが、

泡に包まれた今、テレパシーが通じないぜ。

みさとりんみさとりん

バブル・ラップの事をよく御存知で。

ストーカーストーカー

ああ、俺達はテレパシーで、お前の情報を共有し合っているからな。

みさとりんみさとりん

御苦労様。

じゃあね、シュート・イン

ストーカーは、消え去ったが、正体を暴かれた事に動揺を隠せない「みさとりん」。

 

みさとりんみさとりん

あの状況で「みさとりん」に変身するのは、

ちょっと無理があったのかなぁ~。

それにしても、魔星の正体暴きは本当に脅威だわ。