みさとりんの戦いが終わる。

 

由夏由夏

とうとう魔星を全て片付けたわね。

由衣由衣

フェアリー・スターに平和が戻ったわ。

それに悪女も一掃出来て、

エビル・レボリューションが起こる前に比べて、

フェアリー・スターが、もっと平和になったわね。

これも「みさとりん」のおかげよ。

由夏由夏

短い間だったけど、お仕事、お疲れ様。

由衣由衣

みさとりんにメグミを選んで大正解だったわ。

みさとりんみさとりん

えへへ。

照れ臭いな~。

みさとりんは、得意気に手袋をした右手の人差し指で鼻の下をこする。

 

みさとりんみさとりん

魔星退治も終わった事だし、これから由衣と由夏は、どうするの?

由夏由夏

私達は、次のエビル・レボリューションに備えて

スター・シップの中で長い眠りにつく事になるの。

みさとりんみさとりん

スター・シップの中で?

由衣由衣

そう。

スター・シップの中は、

フェアリー・スターとは全く次元の異なる世界で、

幽体である私達が、唯一存在する事が出来る空間なの。

由夏由夏

で、エビル・レボリューションが近付いたら、また目覚めて、

次の「みさとりん」候補を探す事になるのよ。

みさとりんみさとりん

今になって聞くけど、由衣と由夏は、どうして死んじゃったの?

由衣由衣

私達は、250年前の魔星との戦いで命を落としたのよ。

由夏由夏

魔星の前首領であるタナトスは、

5代目の救世主にバブル・ラップで包まれる直前、

最後の悪あがきとばかりに、3本の矢を放ったの。

由衣由衣

5代目の救世主は、セイント・ガードで矢を防いだものの、

残りの2本は、1本ずつ、私達の胸を射抜いたわ。

由夏由夏

私達は、女神一族の末裔だったから、私達が亡くなった事で、

1,000年続いた女神一族は、滅んでしまったの。

由衣由衣

しかし、フェアリー・スターを魔星の手から守る為には、

みさとりんの力が必要不可欠。

由夏由夏

そして、みさとりんをサポートする為に、

私達は、超魔術によって幽体として復活させられたの。

みさとりんみさとりん

私も、由衣と由夏に出会うまでは、女神なんて、

伝説上のもので、本当にいるとは思っていなかったわ。

由衣由衣

当然よ。

幽霊だもの。

信じる人なんて、いないわ。

由夏由夏

ここからは、あなたの話になるけど、

1度、みさとりんになった者は、死後、

スター・シップ内のシークレット・ルームに留まる事になるの。

由衣由衣

メグミは、死後、みさとりんになった年齢である12歳のままで、

シークレット・ルームに来る事になるのよ。

みさとりんみさとりん

ヨボヨボのおばあさんじゃないのはいいけど、信じられない。

死んだ後も人生が、あるなんて・・・。

由夏由夏

死後の世界だから、人生とは呼べないかもしれないけど、

ずっと12歳のままの姿で、

これからの「みさとりん」の手助けをする事になるの。

みさとりんみさとりん

私が、5代目の救世主にバトントワリングを教えてもらったように?

由衣由衣

そう。

今は、半信半疑かもしれないけど、

歴代の「みさとりん」に会ってみて分かったでしょ?

みさとりんみさとりん

あれは、ホログラムなんかじゃなくて、歴代の「みさとりん」は、

魂となって本当に存在しているんだ・・・。

由夏由夏

ただ、例外もあるけどね。

みさとりんみさとりん

鬼頭真姫とか?

由衣由衣

そう。

シークレット・ルームに来る事が出来るのは、

次世代の「みさとりん」の手助けをする事が出来る者だけよ。

みさとりんみさとりん

彼女のように実力はあっても、

みさとりんの力を悪用するような者は必要無いって事ね。

由夏由夏

次世代の「みさとりん」に悪知恵を吹き込まれては困るからね。

由衣由衣

じゃ、そろそろ、次の「みさとりん」にバトンを渡そうか。

みさとりんみさとりん

バトン?

デストロイヤーを発射した、あのバトンね。

由夏由夏

ちが~う。

みさとりん、変身を解いて。

みさとりんみさとりん

あっ、バトンというのは、みさとりんのコスチュームの事?

由衣由衣

正解。

次の「みさとりん」の為に、スター・シップ内に保管するのよ。

由夏由夏

マネキンが着ていた時のように・・・。

みさとりんみさとりん

私は、もう「みさとりん」には変身出来なくなってしまうの?

由衣由衣

そうよ。

みさとりんとしての役目が終わったからね。

みさとりんみさとりん

難のあるコスチュームだったけど、

もう着れなくなってしまうのは、少し寂しいな~。

だけど、仕方無いわね。

コスチューム・アウト

みさとりんは、変身を解き、メグミの姿に戻った。

 

メグミメグミ

由衣と由夏にも、もう会えないのは寂しいな~。

由夏由夏

何を言っているの。

死んだ後、また会う事になるのよ。

メグミメグミ

そっか。

由衣由衣

生きている間は、メグミには、

フェアリー・スター星人としての人生があるわ。

由夏由夏

それでは、一旦お別れね。

由衣由衣

最後に、これを、あげるわ。

メグミは、玉手箱のような物を受け取った。

 

メグミメグミ

わぁ、綺麗ね。

中には何が入っているの?

由夏由夏

それは、開けてからのお楽しみよ。

メグミメグミ

まさか、モクモクと煙が出て来て、浦島太郎みたいに

老人になってしまうんじゃないでしょうね?

タイム・ストップで止めていた時間だけ

老化が進むって言っていたじゃない。

由衣由衣

タイム・ストップの魔法は、使う度に、その都度、

私達だけ時間が経過するから、もう清算は終わっているわ。

メグミメグミ

正直なところ、タイム・ストップによって経過した時間は、

累計で、どのくらいだったの?

由夏由夏

1年ぐらいかな?

メグミメグミ

私は、同年代の人に比べて1歳老けてしまったのね。

たった1年と言えば、それまでだけど、勿体無いような気も?

でも、あの魔法には、かなり助けられたもんね。

この箱、今、開けてもいい?

由衣由衣

残念ながら、今は開けられないの。

メグミが、15歳の誕生日を迎えた時に開ける事が出来るようになるわ。

メグミメグミ

今から3年後の高校1年生の時か・・・。

どうして、そこまで引っ張るのか、よく分からないけど・・・。

由夏由夏

高校1年生になってみれば分かるわ。

それじゃ、メグミ、死後、また会いましょう。

由衣由衣

じゃあ、またね。