
また、マスクマンね。
フレアー値は「300」。

マスクを取って。

駄目だ!
俺は覆面レスラー・アナコンダだ。
素顔を見せる事は出来ん。

アナコンダと言えば、元プロレスラーで
リングの上で数々の相手を、あの世に送った事で有名よ。

じゃ、実力行使だわ。

お前も仮面を付けて正体を隠しているが、同じマスクマンとして
他人のマスクに手を掛ける事は平気なのか?

あなたのような魔星が、マスクで顔を隠す必要なんてないわ。
仮面で素顔を隠すのは、私のような正義の味方だけで十分よ。
みさとりんは、泡の中に手を入れ、アナコンダのマスクに手を掛けた。

うわっ!
やめてくれーっ。
抵抗するが、みさとりんの電撃により、アナコンダはダウンする。
そして、マスクが剥がされ、両手で素顔を覆うアナコンダ。

マスクを剥がされても尚も素顔を隠そうとは見苦しいわよ。
さあ、素顔を見せなさい。
動こうとしないアナコンダ。

往生際が悪いわね。

許さん、俺のマスクを剥ぎ取るとは・・・。
お前にも俺と同じ苦痛を味合わせてやるっ。
みさとりんが再度、電撃を加えようと泡の中に手を入れたところ、
逆にアナコンダは、「みさとりん」の両手を掴み、泡の中に引っ張り込んだ。

何をするのっ!
そして、みさとりんの顔が泡の中に入ったところで仮面に手を掛け、仮面を強引に剥ぎ取った。

イヤーッ!!
みさとりんは、悲鳴を上げる。
その後、すぐに解放されたが、みさとりんは、手袋をした両手で顔を覆った。

どうだっ!
マスクを剥がされた者の辛さが分かったか?
アナコンダは、片方の手で顔を隠しながら言った。

みさとりん、一瞬見えた素顔から、
この者がアナコンダである事が判明したわ。
という事で、お互いにマスク交換、そして、装着。
みさとりんは、仮面が元の状態に戻ったところで、

アナコンダは、消え去った。

仮面を剥がされるなんて初めてだわ。
でも、これでマスクマンの気持ちが分かったわ。
みさとりんは、泣きながら手袋をした右手の人差し指で涙と鼻水を拭うのであった。
その後も、魔星であるかの判別、持ち物の持ち主探し等、調査は進んで行き・・・。

もう100件以上は処理したかしら?
さすがに疲れたわ。
みさとりんは、泡の1つに腰掛ける。
しかし、それは、物を包んだ泡ではなく、者を包んだ泡だった。
みさとりんは、疲れていた為、ちゃんと中身を確認せずに座ってしまったのだ。
そして、その者は「みさとりん」のスカートの中を見る。
その事に気付いた「みさとりん」は、

きゃっ!
見たわねっ。

何を言っているんだ。
君が勝手に座ったんじゃないか。

それは、そうだけど・・・。
頬を赤くする「みさとりん」。
そして、とりあえず、フレアーの測定結果は「5」。

魔星ではないにしても、私のスカートの中を、
ずぅーっと見ていたなんて許せないわ。

クマの模様が良かったよ。

もうっ(怒)!
みさとりんは、手袋をした右手の人差し指で泡を割ると、その者は、ボテッと地面に落ちた。

イッテェー。
みさとりんは、その様が面白かったのか、
手袋をした右手の人差し指で鼻の下をこするのだった。