魔星討伐から3年が経ち、メグミは、15歳の高校生になっていた。

 

12歳の頃の可愛さに加え、美人度がプラスされた感じだ。

 

小学生の時に始めたバスケは、高校生になった今もやっている。

 

右手の人差し指で鼻の下をこする癖は、相変わらずだが、

仕草は、やや大人っぽくなった感じ・・・。

 

メグミメグミ

今日は、私の15歳の誕生日。

由衣と由夏から貰った玉手箱を開ける日だわ。

玉手箱の宝石の色は、これまでずっと赤だったが、誕生日が来て、青色に変わった。

 

メグミメグミ

Goサインだ!

メグミは、玉手箱を開ける。

 

すると、中には、みさとりんのコスチュームが入っていた。

 

メグミメグミ

こ、これは、みさとりんのコスチューム・・・。そうか!

私が「みさとりん」のコスチュームを気に入っている事を知って、

プレゼントしてくれたんだ。でも、なぜ、3年後なの?

メグミは、玉手箱の中から「みさとりん」のコスチュームを取り出す。

 

メグミメグミ

すごい。私が、12歳の時に着ていたコスチュームと全く同じだわ。

コスチューム・プレイ。

しかし、みさとりんには変身出来なかった。

 

メグミメグミ

魔星もいないし、魔法が使えなくなった今、当然と言えば、当然ね。

面倒臭いけど、着ていくしかないか・・・。

まずは、お化粧から・・・。

とは言っても、私、まだ自分では一度も化粧をした事が無いのよね。

みさとりん時代は、自動で、お化粧まで完了していたけど、

今回は、自力でするしかないわ。

しかし、親切な事に化粧の仕方を詳しく記した説明書が添付されており、その通りにやると、

初めてにもかかわらず、簡単に「みさとりん」時代のメイクをする事が出来た。

 

メグミメグミ

すごーい!初めてなのに、こんなに上手に出来るなんて・・・。

おそらく、由夏が私の性格を読んで、

分かりやすく書いてくれていたからだわ。

その後は、髪をツインテールにし、順番通りに、

服、手袋、ブーツ、マントといった装備品を着けていく。

 

仮面は、最終形態であった吸盤方式。

 

顔に押し当てるだけで装着できる優れ物だ。

 

最後に、この仮面を着けて、変身完了。

 

みさとりんみさとりん

コスチューム・プレイの一発変身に比べて、結構、面倒臭かったけど、

1つ1つのアイテムを装着していく過程は、

思い入れがあって楽しかったわ。

12歳の時に比べて、体が大きくなったにもかかわらず、

あまりにピッタリのコスチュームにメグミは驚く。

 

みさとりんみさとりん

そうか!

由衣が、私の成長過程を見越してサイズを計算してくれていたんだわ。

それにしても、15歳の時のサイズが分かるなんて、すごい予知能力。

しかし、メグミは、これから体が大きくなった時の事を心配した。

 

みさとりんみさとりん

いや、由衣の事だ。これからもずっと着られるように

私の成長が止まる15歳の時のサイズにしたんだ。

という事は、私の体は、もうこれ以上、

大きくならないという事だけど、今の身長で十分だわ。

そして、今まで箱が開けられなかった理由が、早く着てしまう事で、

ブカブカになり、落胆する事を防ぐ為だった事を悟る。

 

みさとりんみさとりん

20歳まで待てば、完全に成長は止まっているだろうけど、

出来るだけ早く着たいもんね。早過ぎず、遅過ぎずという事で、

15歳まで待つよう言ったんだわ。さ~すが。

3年ぶりに「みさとりん」のコスチュームを着て、

みさとりん時代にやっていた事を真似するメグミ。

 

みさとりんみさとりん

しかし、聖なる壁は現れない。

 

みさとりんみさとりん

当然よね。もう魔法は使えないんだから・・・。

みさとりんに変身出来ても、みさとりん気分を味わう事しか出来ない。

 

そして、一番、気になっていた事が・・・。

 

みさとりんみさとりん

はっ!手袋は、どうなっているの?

みさとりんに変身したメグミは、手袋を脱いで、手のニオイを嗅いでみる。

 

みさとりんみさとりん

全然、臭くないわ。手袋の中に汗を吸収する吸収体が無いからだわ。

ま、その必要も無いし、これでニオイに悩まされる事も無いわ。

他の魔法も試してみる。

 

みさとりんみさとりん

当然ながら、体は宙に浮かばない。

 

みさとりんみさとりん

当然と言えば、当然だよね・・・。

本当に忠実に「みさとりん」の格好をしているだけね。

でも、こんなにも「みさとりん」気分を味わう事の出来る

コスプレ衣装をプレゼントをして貰えたんだから、

私って本当に幸せ者だわ。

そして、メグミは、歴代の「みさとりん」について考えてみる。

 

みさとりんみさとりん

歴代の5人の「みさとりん」に会った時、全員、私服だったのは、

みさとりんのコスチュームを嫌っていたからかな?

確かに難はあるけど、私は「みさとりん」のコスチュームが大好きよ。

エリシオンに行く時は、この衣装も一緒に持って行って、

みさとりんの姿で、次の「みさとりん」に会うつもりよ。

そして・・・。

 

みさとりんみさとりん

私が、100歳まで生きたとして、

それ以降、12歳の若さに戻って、由衣と由夏と共に、

次世代の「みさとりん」の為に生きる、いや存在する事になるのね。

不老のまま永遠に存在する事が出来るなんて

「みさとりん」に選ばれし者の特権ね。

みさとりんの衣装を着たメグミは、手袋をした右手の人差し指で鼻の下を擦りながら、

これからの人生と死後のエリシオンの事を、色々、妄想するのであった。

 

おわり