メグミが通う聖クラリス学園では、毎年、学園祭が開催されていた。

 

そして、メグミのクラスでは、どんな催し物をやるか、クラス会で話し合っていた。

 

すると、ある女子生徒が、

 

少女A少女A

私は最近、話題の「みさとりん」がいいと思います。

少年B少年B

おお、それはいい。

圧倒的な票で「みさとりん活劇」をする事が決まった。

 

そして、誰が「みさとりん」役をするのか?最初に副委員長である優子の名前が挙がり、

続いてクラス1の美人など5名がノミネートされ、その中にメグミの名前もあった。

 

その後、話し合いで「みさとりん」の衣装を着て、

一番似合う生徒が「みさとりん」役をする事になった。

 

後日、1級洋裁師の資格を母に持つ女子生徒が、親に頼み、

みさとりんの衣装を作ってもらい、持って来るのだった。

 

そして、5人全員が順番に試着していき、メグミが「みさとりん」の仮面を着けると・・・。

 

少女A少女A

メグミちゃん、すごく似合ってる!まるで本物みた~い。

メグミメグミ

てへっ、そんなに褒められると照れ臭いわ。

メグミは手袋をした右手の人差し指で鼻の下をこする。

 

友人A友人A

でも、ちょっと似合い過ぎじゃない?

もしかして、メグミちゃんが「みさとりん」なの?

メグミメグミ

私が「みさとりん」な訳ないじゃない。

そして、最終候補に副委員長の優子とメグミが残ったが、

メグミは正体がバレる事を恐れ、優子に「みさとりん」の役を譲る。

 

メグミメグミ

やはり、みさとりんの大役は、

副委員長である優子ちゃんが一番いいと思うわ。

優子優子

そう?じゃ、有難く私が引き受けさせてもらうわ。

みさとりん役が優子に決まった。

 

そして、芝居の練習で優子は「みさとりん」となり、魔星役の男子生徒を痛めつける。

 

この状況をフライ・アイで見ていたゼウスは、気分を悪くする。

 

ゼウスゼウス

おのれ、フェアリー・スター星人どもめ。

ポイズンよ。魔星の恐ろしさを思い知らせてやるのだ。

ポイズンポイズン

ハハッ!ゼウス様。

そして、学園祭当日、みさとりんの演劇が始まる。

 

みさとりん役の優子は、ステージの上で魔星役を仕留め、会場からは歓声が沸き起こっていた。

 

優子優子

さあ、次は誰が相手?

そこへ本物の魔星・ポイズンが現れる。

 

優子優子

えっ?こんな魔星いた?

少年B少年B

あんな奴いたか?

少年A少年A

さあ?

優子優子

まあ、いいわ。かかってらっしゃい。

ポイズンは、みさとりん役の優子に攻撃を仕掛ける。

 

優子優子

キャーッ!

優子が倒れ、場内から

 

男性B男性B

みさとりんがやられたぞ!大丈夫か?

男性C男性C

正義の味方だって、たまにはピンチの時もあるさ。

しかし、メグミは本物の魔星である事に気付き、会場から出て行く。

 

そして、誰もいない所で「みさとりん」に変身した。

 

ポイズンは、みさとりんの仮面を剥がすと、その下から優子の素顔が現れた。

 

優子優子

いや~ん!

男性A男性A

みさとりん役を演じていたのは優子ちゃんだったんだ!

そして、ポイズンは、優子の首を掴んで片手で持ち上げる。

 

優子優子

ううっ、く、苦しい。助けて・・・。

場内から

 

男性B男性B

ちょっとやり過ぎじゃねえか?本当に芝居なのか?

そこへ本物の「みさとりん」が現れる。

 

みさとりんみさとりん

お止めなさい!

ポイズンポイズン

ほう、もう1人「みさとりん」役がいたのか!

ポイズンは、優子を放すと、みさとりんに襲い掛かる。

 

みさとりんみさとりん

ビッグ・ウインド。

みさとりんがマントを翻すと、強風が巻き起こり、

ポイズンは吹き飛ばされ、会場の壁に激突する。

 

ポイズンポイズン

ぐへっ!

少年B少年B

おおーっ!スゲェー!

ポイズンポイズン

も、もしかして、お前は本物の「みさとりん」?

みさとりんみさとりん

そうよ。

ポイズンポイズン

だったら、手加減はしねえ。俺の毒液で、お前を犯してやるぜ。

喰らえっ、ポイズン・リキッド。

ポイズンは、口からグロテスクな液体を吐き出した。

 

みさとりんみさとりん

セイント・ガード。

みさとりんの前に聖なる壁が現れ、毒液が防がれる。

 

みさとりんみさとりん

バブル・ラップ。

みさとりんの手袋をした右手の人差し指から泡が出現し、ポイズンは泡に包まれる。

 

みさとりんみさとりん

シュート・イン。

ポイズンは、みさとりんの腰にあるポシェットに吸い込まれ、消え去るのだった。

 

少女A少女A

すごーいっ!魔星をあんなに簡単にやっつけるなんて!

友人A友人A

みさとりん、初めて見るけど、かっこいいーっ!

会場のボルテージが最高潮に達したところで・・・。

 

みさとりんみさとりん

大丈夫?

優子優子

あなたは本物の「みさとりん」・・・。

みさとりんみさとりん

ええ、そうよ。

優子優子

ありがとう。あなたが助けてくれなければ、私、死んでいたかも?

みさとりんみさとりん

うふふ。どういたしまして。

みさとりんは照れ臭そうに手袋をした右手の人差し指で鼻の下を擦る。

 

みさとりんみさとりん

じゃあね。

みさとりんはマントを翻すと、その場から消え去った。

 

少年A少年A

き、消えた・・・。

そして、会場の騒ぎが収まった頃、

 

友人A友人A

メグミちゃん、どこ行ってたの?

メグミメグミ

ごめん、トイレに行っていたの。

友人A友人A

本物の魔星と「みさとりん」が現れたのよ。すごい戦いだったわ。

メグミメグミ

ああ・・・、そんなチャンスを見逃すなんて私もツイてないな~。

そして、優子にも会う。

 

優子優子

みさとりんを、あんなにも間近で見たのは初めてだったんだけど、

みさとりんの目とメグミちゃんの目は、とてもよく似ていたわ。

メグミメグミ

あら、いやだ。私が「みさとりん」だって言うの?

いくら仮面を着けているとはいえ、目は見えてしまう為、

正体がバレたのではないかと少し心配するメグミ。

 

優子優子

それに鼻の下を擦る仕草まで、そっくりだったわ。

メグミは、みさとりんの衣装を試着して褒められた時と、

優子を助けた後に鼻をこすった時の事を思い出し、

この癖が正体がバレそうになる要因である事を再認識する。

 

メグミメグミ

私を「みさとりん」だと思ってくれるなんて光栄だけど、

私はスーパーヒーローになるような器じゃないわ。

優子優子

そっか・・・。

優子は立ち去り、メグミは正体がバレなかった事で一安心するのだった。