エルフの塔から少し進んだ所に砦があり、その砦から少し離れた所に集落があった。

 

由衣由衣

最後の4人衆は、オドーよ。

ゼウスは、オドーの砦にいるって事ね。

由夏由夏

なにやら村の人々が集まって話をしているわ。

男性A男性A

明日の夜、また、あの砦に少女を捧げなくてはならん。

あの砦に魔星が住みついてからというもの、

毎週のように少女を要求してくる。

なんとかならないものか・・・。

そして、みさとりんが、村に現れる。

 

みさとりんみさとりん

私が、あの砦に行って魔星を退治してきましょうか?

男性B男性B

おお、これはこれは「みさとりん」!

男性C男性C

それは助かります。

ですが、あの砦は、普段は結界に覆われている為、

中に入る事は不可能です。

唯一、結界が消えるのは生贄を通す時だけです。

しかし、あなたでは魔星に捕まってしまいます。

みさとりんみさとりん

それでは、私の親友に生贄になってもらいます。

そして、結界が解かれた瞬間を狙って私も中に入るようにします。

男性B男性B

危険だが、大丈夫かな?

みさとりんみさとりん

ええ、私に任せて下さい。

男性C男性C

それでは明日の夜、この村に来て下さい。

そして、次の日の夜・・・。

 

メグミメグミ

メグミです。

みさとりんに頼まれて来ました。

メグミは、ウェディングドレスに身を包み、その村に現れた。

 

男性A男性A

おおー、これはまた可愛らしいお譲ちゃんではないか。

メグミメグミ

それほどでもないですわ。

得意気にウェディング手袋をした右手の人差し指で鼻の下をこするメグミ。

 

男性B男性B

ところで、みさとりんは?

メグミメグミ

先に結界の近くへ行って待っていると言っていました。

そこへ少年が掛け寄る。

 

少年B少年B

どうか気を付けて下さい。

私の妹も先週、あの砦へ連れて行かれたんです。

同年代の者として、あなたの事が心配です。

メグミメグミ

私は平気です。

みさとりんが、必ず助けてくれると信じていますから。

男性A男性A

それでは、もうすぐ魔星が、やって来る頃です。

ここで待っていて下さい。

村人達が、その場から離れると、護衛の魔星・ドリアンが生贄を迎えに来た。

 

ドリアンドリアン

お前が、今日の生贄か?

メグミメグミ

はい。

ドリアンドリアン

上玉じゃねえか!

これならオドー様もお喜びだ。

ドリアンは、メグミを抱えると、砦の方へと帰って行った。

 

そして、砦の中に入ると、オドーが玉座に座って待っていた。

 

オドーオドー

おお、なかなかの美人だな。

どれ、早速、頂くとするか。

オドーは、メグミに抱き付き、キスをしようとした。

 

メグミメグミ

キャッ!

止めて・・・。

とっさにメグミは、右手をオドーの口の前に持って行き、

間一髪キスを防いだが、手袋にオドーのよだれが付いた。

 

手袋をにおうメグミ。

 

メグミメグミ

(くっ、くっさぁ~)

オドーオドー

ワシのキスを拒むとは許せん奴だ。

儀式が始まるまで牢屋に入れておくのだ。

ドリアンドリアン

へーい、オドー様。

メグミは、ドリアンに連れられ、牢屋へと入れられる。

 

そして、メグミは、眩いばかりの光に包まれ、みさとりんに変身した。

 

ドリアンドリアン

何だ、今の光は?

ドリアンが牢屋の扉を開けると、

いきなりバブル・ラップで包まれる。

 

ドリアンドリアン

お、お前は「みさとりん」!

ドリアンドリアン

おわーっ!

ドリアンを電撃で気絶させ、牢屋の鍵を奪い取った後、シュート・インする。

 

そして、みさとりんは、他の牢屋に閉じ込められている少女達を、

全員、砦の外へと避難させると、オドーのいる部屋へと向かう。

 

オドーオドー

お、お前は「みさとりん」!

なぜ、お前が、ここへ?

みさとりんみさとりん

今日、生贄になった少女を連れ戻しに来たの。

オドーオドー

ええい、出合え、出合え!

みさとりんみさとりん

護衛の魔星は、もう退治したわ。

オドーオドー

ううっ、よくもドリアンを・・・。

こうなったら、この砦を破壊し、

牢屋に閉じ込めてある少女達も全員、道連れよ。

みさとりんみさとりん

生憎、そう思って、少女達は、救出してあるの。

オドーオドー

な、なんと用意周到な娘・・・。

みさとりんみさとりん

あ~ら、私だって、そのくらいの事、ちゃんと考えているわ。

覚悟!

オドーオドー

そうはさせるか!

オドーは、みさとりんに向かって、おならをした。

 

「ブーーーッ!」

 

みさとりんみさとりん

いや~ん、くっさぁ~い。

手袋をした両手で鼻と口を覆う「みさとりん」。

 

オドーオドー

ハハハ、どうだっ。

ワシの屁の味は?

みさとりんみさとりん

おならをするなんて女の子に対して失礼よ。

私は、臭い人が嫌いなの。

みさとりんは、バブル・ラップを放ち、泡に包まれるオドー。

 

オドーオドー

しかし、不思議だ。

みさとりんと言えど、結界の中に入る事は出来ないはず・・・。

もしや、さっきの生贄の娘が、お前なのか?

みさとりんみさとりん

シュート・イン。

そして、オドーが、デビル・スターに帰った事で砦が崩壊し始める。

 

みさとりんみさとりん

わっ、やばい!

私も早く脱出しないと・・・。

砦の外にいた少女達は、結界が消えた事で村へと帰って行った。

 

そして、次の日の朝、みさとりんが、村に現れる。

 

みさとりんみさとりん

魔星は、私が退治しました。

これで、もう生贄を要求される事はありません。

男性A男性A

この村に平和が戻った。

男性B男性B

ありがとうございました。

男性C男性C

あなたは、真の救世主です。

みさとりんみさとりん

とんでもない。

当然の事をしたまでです。

じゃ、私は、これで・・・。

少年B少年B

待って下さい。

振り向く「みさとりん」。

 

少年B少年B

私の妹を助けてくれてありがとう。

あなたは、昨日の生贄の少女ですよね?

みさとりんみさとりん

ううん、違うわ。

私は、親友ほど綺麗じゃないわ。

その頃、デビル・スターで、オドーは、さっきの生贄の少女を

早く食べておいたら良かったと、同胞に話していた。

 

みさとりんは、くしゃみをし、手袋をした右手の人差し指で鼻の下をこする。

 

みさとりんみさとりん

嫌だ。

誰かが私の噂をしているみたいだわ。

少年B少年B

(あっ、やっぱり!

鼻の下をこする仕草が、メグミという少女と同じだ。

右手で、人差し指で、間違いない)

みさとりんみさとりん

では、失礼。

逃げるように、その場から立ち去る「みさとりん」を見て少年は悟った。

 

少年B少年B

(昨日の生贄の少女が「みさとりん」に間違い無い。

しかし、みさとりんには正体を隠さなくてはならない理由があるのだ。

これ以上の詮索は止めておこう)