ローズの砦から少し離れた所に塔が建っていた。

 

由夏由夏

この塔の最上階には、エルフという4人衆がいるわ。

エルフは、自分の部屋だけに結界を張っているんだけど、

この前、森が燃えて見えていたのは、このエルフの結界だったようね。

こんな高い場所に結界を張るから私達に見つかるのよ。クスッ。

由衣由衣

そして、エルフに会う為には

塔の中にある螺旋階段を上っていかないとダメなの。

みさとりんみさとりん

そんなの面倒くさいよ。

エアー・フライトで最上階まで、ひとっ飛びだわ。

由夏由夏

それが、そういう訳にはいかないの。

由衣由衣

螺旋階段を上り切った先にエルフの部屋があって、

塔である事を利用して階段の1段1段にスイッチを設けて

全ての段を踏んだ場合のみ結界が解かれる仕組みになっているの。

みさとりんみさとりん

ふ~ん、なんか面倒くさいわね。

みさとりんは、手袋をした右手の人差し指で鼻の下をこする。

 

みさとりんは、塔の扉を開けて中に入ると、螺旋階段を1段ずつ上って行った。

 

そして、3分の1ほど上ったところで・・・、

 

みさとりんみさとりん

いくら空を飛べるとは言っても、下を見ると怖いし、

下からスカートの中を覗かれていないか気になってしょうがないわ。

そう思いながらも螺旋階段を上り続ける「みさとりん」。

 

そして、3分の2ほど上ったところで・・・、

 

みさとりんみさとりん

ハァハァ、さすがにしんどいわ。

(バスケをやっているとはいえ、この螺旋階段は相当キツイわ)

魔星と戦っている方が何百倍も楽よ。

そして、とうとう階段を1段も飛ばす事無く最上階付近まで上り詰めると、

目の前に結界で包まれたエルフの部屋があった。

 

みさとりんみさとりん

残り数段よ。これで結界は消えるのね。

すると、その時、壁に空いた穴から手が出て来て、みさとりんの足首が掴まれる。

 

みさとりんみさとりん

きゃっ!

転倒する「みさとりん」。

 

ストリップストリップ

お前をエルフ様の所には行かせないぜ。

みさとりんみさとりん

誰っ?

ストリップストリップ

俺は、ストリップ。エルフ様の護衛よ。

そして、ストリップは、両手で「みさとりん」のブーツを脱がそうとした。

 

みさとりんみさとりん

何をするの?その手を離しなさい。

しかし、ブーツは、なかなか脱げない。

 

みさとりんみさとりん

ブーツは脱ぎにくいのよ。止めなさい。

すると、ストリップは手を変え、今度はブーツのかかとを持って脱がそうとする。

 

みさとりんみさとりん

ああーっ!ブーツの弱点を・・・。

ブーツが、スルリと脱げそうになるが、みさとりんは手で押さえ、阻止する。 

 

みさとりんみさとりん

私のブーツを脱がそうなんて許せない。エレクトリック・ショック。

ストリップストリップ

ギャーッ!

みさとりんは、ストリップを撃退した。

 

そして、みさとりんが、最後の1段を踏むと、エルフの部屋の結界が解かれた。

 

みさとりんみさとりん

ふぅーっ、やっとだわ。

エルフの部屋へ入る「みさとりん」。

 

エルフエルフ

ここまで上って来たのは、お前が初めてだ。褒めてやるぞ。

みさとりんみさとりん

結界も解かれ、護衛である魔星もいなくなったのに、大した余裕ね。

エルフエルフ

だが、お前のバブル・ラップは脅威だ。

エルフは、みさとりんのいる所に結界を張った。

 

結界に挟まれ、動けなくなる「みさとりん」。

 

みさとりんみさとりん

きゃっ!結界は、ちゃんと解いたはずじゃ・・・。

エルフエルフ

結界なんてモノは、どこにでも何度でも張る事が出来るのだ。

これでバブル・ラップは使えまい。

みさとりんみさとりん

ううっ、そんな・・・。今までの苦労が水の泡じゃない。

みさとりんの動きを封じたところで、エルフはナイフを「みさとりん」の胸に突きつける。

 

エルフエルフ

お前には死んでもらう。

みさとりんみさとりん

(動けない・・・。どうすればいいの?そうだ!奥の手があった)

みさとりんは、ガクッとする。

 

みさとりんみさとりん

足が痛い・・・。

エルフエルフ

ハハハ、ヒールの高いブーツなど履いて階段を上がって来るからだ。

 

みさとりんみさとりん

ブーツが、キツイわ・・・。

エルフエルフ

哀れな奴よ。自分の靴で苦しむとは・・・。

 

みさとりんみさとりん

ブーツを脱ぎたいの。両手を自由にしてくれない?

エルフエルフ

ハッハッハッ。

そう言って結界を解かせ、バブル・ラップを使うつもりだな。

お前の策略など、とっくに見抜いているわ。

自分で脱ぐ事が出来んのなら俺が脱がせてやろう。

エルフは、みさとりんのブーツを脱がせた。

 

エルフエルフ

それにしても凄い汗だな。湯気まで出ているぞ。

みさとりんみさとりん

いや~ん、恥ずかしい。ここまで上って来たんですもの。仕方無いわ。

でも、私の清楚なイメージが崩れるから

ブーツのニオイだけは嗅がないでね。

エルフエルフ

そう言われると、嗅ぎたくなるんだよな。

エルフは、ブーツのニオイを嗅ぐ。

 

エルフエルフ

おわっ!

エルフは、あまりの臭さに一瞬、気を失った事で、結界が緩んでしまう。

 

みさとりんみさとりん

しめた!

みさとりんは、すかさずバブル・ラップ。

 

エルフは、泡に包まれた。

 

エルフエルフ

卑怯だぞ、みさとりん。

みさとりんみさとりん

ふふっ。私の罠にハマった貴方が悪いのよ。

みさとりんは、手袋をした右手の人差し指で鼻の下をこする。

 

みさとりんみさとりん

シュート・イン。

エルフは、デビル・スターに送られた。

 

みさとりんみさとりん

危ないところだったわ。

そして、みさとりんは、自分でもブーツのニオイを嗅いでみたところ、卒倒しそうになった。

 

みさとりんみさとりん

うわっ!こりゃ、くさいっ!ゲホッ、ゲホッ・・・。

いくら臭いとは言っても、ここまでとはね。

今のクタクタのブーツだと、毒ガスよりキツイかも・・・。

そして、みさとりんは水虫になってしまった。

 

みさとりんみさとりん

かゆ~い。足の裏が痒い・・・。

きっと、ブーツを履いているせいだわ。