由夏は、スター・シップのレーダーを使ってフェアリー・スター内のパトロールをしていた。

 

由夏由夏

由衣、この地点から何やらフレアーを感じるわ。

由衣由衣

魔星がいる訳でもないのに奇妙ね。

みさとりんみさとりん

私が見て来るわ。

みさとりんは、スター・シップで、その地点まで移動した後、降りて捜索を開始する。

 

そして、周囲を歩く事、5分。

 

みさとりんみさとりん

別に何も無いけどな~。

由夏由夏

おかしいわね。

みさとりんみさとりん

それはそうと、今日は仮面が、やけにズレるわ。何故かしら?

みさとりんは、手袋をした両手で仮面のズレを補正する。

 

みさとりんみさとりん

留め紐が緩いのかしら?

仮面を気にしていると、

 

みさとりんみさとりん

あら?こんな所に鏡が・・・。

ちょうど良かったわ。仮面の紐を調整し~ようっと。

その時、イヤリングから由夏の声がした。

 

由夏由夏

みさとりん、その鏡を覗き込んではダメよ!

しかし、もう「みさとりん」は鏡を見ながら、耳の横にある髪をかき上げる仕草をしていた。

 

すると、今まで髪に隠れて見えなかった仮面の留め紐が見えた。

 

メデューサメデューサ

フハハハハ、見てしまったぞ。

みさとりんみさとりん

だっ、誰?

由衣由衣

みさとりん、メデューサよ。

そいつは鏡に映った者を自在に操る魔星よ。

みさとりんみさとりん

なんですって。

鏡を見ると、みさとりんの背後に髪が蛇の女が映っていた。

 

みさとりんは振り返るが、

 

メデューサメデューサ

もう遅い、ミラーフィックス。

みさとりんは硬直した。

 

みさとりんみさとりん

きゃっ、体が動かないっ。

フレアーを放っていたのは、この鏡だったのね。

そして、メデゥーサは仮面の留め紐を触る。

 

みさとりんみさとりん

きゃっ!そこは触っちゃ駄目よ。

メデューサメデューサ

この留め紐を外せば、お前の仮面は落ちる。

みさとりんみさとりん

離しなさいっ!そんなのイヤよ。

私の正体は秘密なんだから。

メデューサメデューサ

ヒッヒッヒッ、そら。

メデゥーサは、留め紐を揺さ振り始めた。

 

みさとりんみさとりん

キャーッ!止めてーっ!

みさとりんの仮面は薄皮1枚。仮面が外れれば、素顔が露わになってしまう。

 

しかし、動けないのは鏡に映った上半身だけで、

手首から先だけは、かろうじて硬直していなかった。

 

みさとりんみさとりん

バブル・ラップ!

メデューサに向けた右手の人差し指から泡が発生し、メデゥーサは泡に包まれる。

 

メデューサメデューサ

ううっ、もっと大きな鏡であれば、

お前の動きを全身封じる事が出来たものを・・・。

みさとりんみさとりん

危ない、危ない。もう少しで仮面を剥がされるところだったわ。

メデューサメデューサ

私はまた、あの地獄へと帰る事になるのか・・・。

みさとりんみさとりん

そうよ。再びデビル・スターで苦しむがいいわ。

メデューサメデューサ

では、みさとりん、頼みがある。

みさとりんみさとりん

何?

メデューサメデューサ

その鏡は私にとって命とも言える大事な物。

デビル・スターに送られるなら一緒に持って行きたい。

取ってはくれぬか?

みさとりんみさとりん

ええ、いいわ。

みさとりんは鏡を手に取った。

 

メデューサメデューサ

ハハハハハ、引っ掛かったな。喰らえ、ミラーサクション。

しかし、何も起こらなかった。

 

メデューサメデューサ

何故、みさとりんが鏡に吸い込まれんのだ?

みさとりんみさとりん

何ですって?私を鏡の中に閉じ込めようとしたのね。

生憎だけどバブル・ラップに包まれた今、

あなたの魔法は封じられているのよ。

メデューサメデューサ

そうだったのか・・・。

みさとりんみさとりん

ええーいっ。私を騙そうとするなんて許せないわ。

こんな鏡こうしてやるっ。

みさとりんは鏡を地面に放り投げると、ブーツのかかとで鏡を踏みつけ、鏡を割った。

 

メデューサメデューサ

ギャーッ!

メデューサの顔にヒビが入った。

 

みさとりんみさとりん

メデューサと鏡は一体だったのね。

メデューサメデューサ

鏡を割られた今、もう私は終わりだ。

みさとりんみさとりん

あなたの死に様なんて見たくないわ。シュート・イン。

メデューサは、デビル・スターへと送られた。

 

そして、メデューサの魔法「ミラーストーン」によって石にされていた少年が元の姿に戻る。

 

少年A少年A

ハッ、僕は今まで何をしていたんだ?

そうか!僕はメデューサに石にされて・・・。

みさとりんみさとりん

もう大丈夫よ。メデューサは、もういないわ。

少年A少年A

あなたが助けてくれたんですね。ありがとう。

みさとりんみさとりん

えへへ・・・。そんな風に言われると照れ臭いわ。

みさとりんは手袋をした右手の人差し指で鼻の下をこするのであった。