由夏由夏

みさとりん、大変よ。

アルゴスという魔星がフェアリー・スター星人を脅しているわ。

由衣由衣

コイツは魔法は使えないけど、強盗だから何をするか分からないわ。

気を付けて。

みさとりんが、アルゴスの前に現れる。

 

アルゴスアルゴス

みさとりんか!見つかってしまったからには仕方ねぇ。

お命、頂戴するぜ。うりゃっ!

アルゴスは、みさとりん目掛けて何かを投げた。

 

みさとりんみさとりん

タイム・ストップ。

みさとりんは時を止め、アルゴスが投げた物を確認した。

 

すると、それはカッターのような刃物だった。

 

みさとりんみさとりん

ははー、これで私を倒そうって訳ね。

みさとりんは、刃物の軌道を修正し、時を流す。

 

みさとりんみさとりん

タイム・スタート。

刃物は、みさとりんの後方へと飛んで行った。

 

アルゴスアルゴス

ほう、俺の攻撃を交わすとは、なかなかやるようだな。

しかし、これで俺の目的は達成された。

みさとりんみさとりん

どういう事?攻撃を交わされたのよ。

アルゴスアルゴス

いいんだよ。

それでは「みさとりん」、しばらく、おしゃべりでもしようか。

みさとりんみさとりん

何を馬鹿な事を言っているの?

(それにしてもこの余裕、なんかクサイわね)

アルゴスアルゴス

みさとりんは、彼氏はいるの?

みさとりんみさとりん

あなたの話に付き合っている暇は無いわ。バブル・ラップ。

アルゴスアルゴス

いきなりかよ。もう少し楽しもうぜ。

アルゴスは泡に包まれた。

 

そして、みさとりんの背後から奇妙な音が聞こえて来た。

 

キュイーン。

 

みさとりんみさとりん

何の音?

アルゴスが最初に投げた刃物が戻って来たのだ。

 

そして、背後から「みさとりん」の仮面の留め紐をかすめた。

 

みさとりんみさとりん

きゃっ!

アルゴスアルゴス

チッ。

アルゴスは舌打ちする。

 

みさとりんみさとりん

あの刃物って、ブーメランのように戻って来るようになっていたのね。

危なかったわ。

そして、仮面の留め紐は紙一重のところで切れず、残っていた。

 

アルゴスアルゴス

お前を背後から倒せるはずだったんだが、

何故ズレるはずの無いカッターの軌道がズレたんだ?

みさとりんみさとりん

(時間を止めた時に軌道をずらされたとも知らずに・・・)

クスッ。

アルゴスアルゴス

何がおかしい。

みさとりんは、いつものように手袋をした右手の人差し指で鼻の下を擦っていると、

仮面がユラユラと動き、かろうじて繋がっていた留め紐が切れ、仮面がハラリと落ちた。

 

みさとりんみさとりん

キャッ!

アルゴスアルゴス

おお!これはこれはゼウス様への良い手土産が出来た。

みさとりんは手袋をした両手で素顔を覆った。

 

そして、すぐに地面に落ちた仮面を拾い上げ、素顔を隠す。

 

早速、アルゴスはテレパシーでゼウスに「みさとりん」の素顔を報告しようとした。

 

しかし、テレパシーは届かない。

 

みさとりんみさとりん

泡に包まれた今、あなたのテレパシーは通じないわ。

アルゴスアルゴス

そんなのアリかよ~。世紀の一瞬だったのによ~。

みさとりんみさとりん

もう、あなたなんかと関わりたくないわ。シュート・イン。

アルゴスアルゴス

ショエーッ!

みさとりんみさとりん

アルゴスをさっさとバブル・ラップで包んでおいて良かったわ。

でも、魔星に素顔を見られてしまうなんてショック・・・。

みさとりんは、恥ずかしさのあまり、左手で仮面を押さえながら、

右手の人差し指で鼻の下を擦るのであった。