ジャックとのリベンジに成功した「みさとりん」は、

スター・シップ内の自分の部屋へと戻り、鏡で自分の顔を見てみた。

 

すると、仮面のズレは全く無く、仮面は、ピッタリと顔に貼り付いていた。

 

みさとりんみさとりん

これで、仮面の剥がれの問題は解消されたわ。

留め紐よりも粘着テープの方が絶対いいわ。

そして、コントロール・ルームに戻ると、

 

由夏由夏

みさとりん、次の魔星が見つかったわ。

由衣由衣

連戦になるけど、大丈夫?

みさとりんみさとりん

全然、問題無いわ。

不安材料が、1つ減って、気分がいいの。

次の相手は、アバターという分身の術を使う魔星だった。

 

アバターアバター

お前に、俺を捕まえる事が出来るかな?

みさとりんみさとりん

言ったわね。

バブル・ラップ

アバターは、泡に包まれた。

 

みさとりんみさとりん

ふん、他愛も無いわね。

みさとりんは、手袋をした右手の人差し指で鼻の下をこする。

 

アバターアバター

おっと、俺は、ここだぜ。

みさとりんが、真横を向くと、そこにはアバターがいた。

 

みさとりんみさとりん

えっ?!

確かにバブル・ラップで包んだはず・・・。

アバターアバター

泡の中に入っている俺を見てみな。

確かに泡の中にアバターはいた。

 

しかし、数秒すると、消えて無くなった。

 

みさとりんみさとりん

どういう事?

アバターアバター

俺は、分身の術が使えるのさ。

お前が包んだのはニセモノで、本物は、この俺だ。

みさとりんみさとりん

じゃ、分身する前に包んであげるわ。

アバターアバター

おっと、その前に

俺の秘儀「アバター・ハンドレッド」を見せてやるぜ。

アバターが、100人になり、みさとりんを取り囲んだ。

 

みさとりんみさとりん

こんなに、たくさんのアバターが・・・。

すると、由夏が、

 

みさとりんみさとりん

そうだったわね。

みさとりんは、バブル・ラップを乱れ撃ちする。

 

手袋をした右手と左手の人差し指から、計100個の泡が発射され、

アバター全員が、泡に包まれた。

 

アバターアバター

ひぇーっ、100人も包んでしまうとは・・・。

みさとりんみさとりん

ハァハァ、いくら分身しようと、

私のバブル・ラップの前には歯が立たなかったようね。

全員、まとめてデビル・スターへ行くがいいわ。

シュート・・・。

アバターアバター

おっと、失礼するぜ。

泡で包んだのは全て分身で、本物は「みさとりん」のすぐ後ろにいた。

 

そして、アバターは、背後から「みさとりん」の仮面に手を掛ける。

 

みさとりんみさとりん

きゃっ!

アバターアバター

お前のマスクの下の素顔、見せてもらうぜ。

アバターが、後ろからマスクを剥ぎ取ろうとする。

 

しかし、粘着テープで、しっかりと固定されている為、取れなかった。

 

アバターアバター

うっ、なぜ、取れん?

ん?

留め紐が無くなっているぞ・・・。

みさとりんみさとりん

私の仮面に手を掛けるなんて許せない。

みさとりんは、振り向くと、

 

アバターアバター

ぐわーっ!

電撃を浴びてダウンするアバター。

 

しかし、本物のアバターは、電撃を受ける前に分身し、安全な場所に移動していた。

 

みさとりんみさとりん

コイツも分身だったの?

しつこいわね。

アバターアバター

お前のマスクが、留め紐から粘着テープに

変わっているとは知らなかった。

みさとりんみさとりん

留め紐だったら、完全に仮面を剥がされていたわ。

アバターアバター

それでは、100人がダメなら、1,000人は、どうだ。

アバター・サウザンド。

アバターが、1,000人に分裂した。

 

今度は、由衣が、

 

由衣由衣

みさとりん、バブル・ラップは、1,000は無理よ。

みさとりんみさとりん

じゃ、どうすれば・・・。

そうだ!タイム・ストップ

みさとりんは、時を止めた。

 

みさとりんみさとりん

本物なら、影が有るはず・・・。

みさとりんは、辺りを探した。

 

すると、岩の陰に隠れていたアバターを発見。

 

みさとりんみさとりん

このアバターには、影があるから、コイツが本物ね。

よし、バブル・ラップ、そして、タイム・スタート。

アバターアバター

うわっ!

泡に包まれているぞ!

どういう事だ?

みさとりんみさとりん

岩の陰が怪しいと思ったら、やっぱり、ここに隠れていたのね。

アバターアバター

うわーっ!

待ってくれ。

俺は、デビル・スターになんか帰りたくないんだ。

みさとりんみさとりん

よくも手こずらせてくれたわね。

シュート・イン。

今度こそ、本物のアバターが、ポシェットの中へと吸い込まれた。

 

みさとりんみさとりん

ふぅーっ、汗を掻いてしまったわ。

戦いは終わったが、みさとりんの顔には汗が垂れていた。

 

そして、みさとりんは、ハンカチで汗を拭き取ろうとしたが、

仮面が邪魔で、汗を拭う事が出来ない。

 

留め紐の時は、少し留め紐を伸ばせば、仮面と顔との間にタオルを入れて、

汗を拭き取る事が出来たが、粘着テープだと、それが出来ない。

 

かと言って、一度、仮面を外してしまうと、粘着力が弱まってしまう。

 

そして、汗は、次第に仮面の粘着力を弱めていく。

 

また、顔のかぶれ、痒み、汗疹が出来るなどの皮膚トラブルも否定できない。

 

留め紐から粘着テープに変わった事を喜んだ「みさとりん」ではあったが、

粘着テープの思わぬ欠点を、手袋をした右手の人差し指で鼻の下をこすりながら、

色々と考え、悩むのであった。