ゼウスが、フェアリー・スター上から消え、魔星討伐は全て終わったかに見えた。

 

しかし、まだエスケープが、みさとりんのポシェット内の次元の歪んだ所に残っていた。

 

エスケープエスケープ

ゼウス様もフェアリー・スターから居なくなり、魔星は全滅か・・・。

いや、俺が残っている。

しかし、いつまでもここに居る訳にもいかない。

みさとりんも、もう戦いは終わったものと思っている事だろう。

よし、ここから脱出するぜ。

エスケープは、フェアリー・スター上に姿を現したが、

次元の歪んだ場所からのテレポートだった為、場所までは指定できなかった。

 

エスケープエスケープ

ふぅーっ。フェアリー・スターに帰って来たのはいいが、

ここは一体どこなんだ?

由衣由衣

めぐみ、フレアー探知機が反応しているわ。

みさとりんみさとりん

どうして?魔星との戦いは終わったはずよ。

由夏由夏

エスケープだわ。

アイツ、まだデビル・スターには帰っていなかったのね。

みさとりんみさとりん

もう、本当にしつこい奴ね。

由衣由衣

今までどこへ隠れていたのかしら?

由夏由夏

分からないわ。でも、行ってみましょう。

メグミは、みさとりんに変身すると、エスケープの前に現れた。

 

エスケープエスケープ

お、お前は「みさとりん」!

みさとりんみさとりん

あら、お久しぶりね。ゼウスならともかく、

あなたが最後の魔星になるとは思ってもいなかったわ。

エスケープエスケープ

まっ、待ってくれ。

みさとりんみさとりん

ダメよ。誰一人として例外は無いわ。

エスケープは、みさとりんから逃げようと、テレポートするが、

2~3歩離れた場所に移動しただけだった。

 

エスケープエスケープ

こ、これは、どういう事だ?

なぜ、もっと遠くに移動する事が出来んのだ?

エスケープは、次元の歪んだ場所からフェアリー・スターという特別なテレポートを行った為、

普段より多くのエネルギーを消費する事となり、フレアーを使い果たしてしまっていた。

 

みさとりんみさとりん

あら、逃げるにしては、近場なのね。

もう一度、エスケープは、テレポートを試みるが、

今度は少しどころか、全く位置が変わらなかった。

 

エスケープエスケープ

どうしてだ・・・。

みさとりんみさとりん

あなたもゼウスと同じように、フレアーを使い切ってしまったようね。

エスケープエスケープ

フレアーを・・・。

みさとりんみさとりん

「今度こそ観念しなさい!」と言いたいところだけど、

魔星でなくなった貴方を、もう泡で包む事は出来ないわ。

エスケープエスケープ

そうか!フレアーを使い切ったおかげで、

俺にはバブル・ラップが効かないってか。それだけじゃない。

もう俺の居場所も探知できないって訳だ。

そして、テレポートが出来なくなったとしても、

俺には自慢の足がある。みさとりんよ、さらばだ。

みさとりんみさとりん

待ちなさい。

しかし、みさとりんの足では、到底エスケープには追い付けない。

 

みさとりんみさとりん

こうなったら、空を飛んで・・・。

しかし、それでもエスケープのスピードには付いていけなかった。

 

距離は、どんどん広がるばかり・・・。

 

由衣由衣

みさとりん、もう諦めましょう。エスケープを捕まえたところで、

もうデビル・スターには帰せないんだから・・・。

みさとりんは、エスケープを追う事を諦める。

 

みさとりんみさとりん

ハァハァ・・・。ま、あんなピンポンダッシュとか、

しょうもない事しか出来ない奴なんて、もうどうでもいいわ。

由夏由夏

みさとりん、そんなに悔しいんだったら、

ゼウスみたいにフレアーを浴びた袋に包めば、いけるかもしれないよ。

みさとりんみさとりん

でも、本当にゼウスは、デビル・スターに帰ったの?

由衣由衣

う~ん・・・。それは、分からないわ。

だって、ポシェット内のブラックホールは、

フレアーを帯びた者(物)しか通って行けないのよ。

由夏由夏

ポシェットの中には吸い込んだものの、

袋だけがデビル・スターに行って、

ゼウスは宇宙空間を彷徨っているかもしれないわ。

みさとりんみさとりん

そうなの?でも、それはそれで面白いわね。

みさとりんは、手袋をした右手の人差し指で鼻の下をこする。

 

みさとりんみさとりん

それにしても、フレアーが永久のモノではないっていうのは

新たな発見だったわ。

由衣由衣

デビル・スターで浴びたフレアーは、魔星自体に蓄積され、

魔法を使う度にフレアーを消費して、

最後には魔法が使えなくなってしまう・・・。

みさとりんみさとりん

なんか、電池みたいね。

由夏由夏

でも、みさとりんは違うわ。エネルギー源が汗だから、

生きている限り、魔法を使い続けられるわ。

みさとりんみさとりん

ちょっと汚い話だけどね。

みさとりんは、クスッと笑いながら、手袋をした右手の人差し指で鼻の下をこするのであった。